何も続かない日記

何かを続けるために書いています。

やりたくないことを先にやる

最近「やりたくないことを先にやる」という、まるで小学生が親から教わるようなことをこの年齢になって実践している。

そもそも自分は、期限が迫っている面倒な仕事を放置して取っ掛かりやすい簡単な仕事を進めたり、報告するのがはばかられることを後回しにしたり、とにかく嫌なことを先送りにすることがクセづいている社会人として致命的な終わり人間なのだが、ここのところ『「後回し」にしない技術』という本が刺さりに刺さっており、そこに書かれていること少しずつ実践してみている。「やりたくないことを先にやる」というのもその一環だ。

試しに先週の金曜日に、いつもなら確実に週明けに持ち越すような気の進まない仕事をどうにか先に終わらせてみたところ、ありえないレベルの幸福感に包まれながら帰宅することができた。溢れ出る達成感、全能感。やることを終わらせて帰路につく金曜日はこんなに気持ちいいのか。すごい。なんでもできる気がしていつも通りパチンコ屋に行って4000円負けた。

嫌なことを明日に持ち越すと明日が嫌になり、ひいては今日が嫌になるということ。単純なことだ。そんな単純なことを今ままで気にも留めずに、嫌なことをとにかく今日から排除して生きてきた。

散らかった部屋で物を押しのけてスペースを作ったところで部屋は散らかったままであるのと同じように、今日という一日から嫌なことを押しのけて楽しい一日にしたところで、それは表面的に楽しい一日に見せかけているだけで何の解決にもなっていない。むしろ押しのけられた物はどんどん端へと追いやられて積み重なっていき、状況はますます悪化していく。当たり前のこと。

今一番やりたくないことが、今一番やらなければいけないことらしい。とはいえ仕事という枠組みの中では、どれだけ嫌なことを先延ばしにしようともいずれ期限がやってくるので、やることを強制される。でも自分自身の問題に関してはそうはいかない。運動、勉強、転職、一人暮らし、人生設計。生きていくうえでしなければいけないだろうことは山ほどあるが、自分の問題に関しては枠組みや期限を自分自身で設けなければいけない。さもなければ遠ざければ遠ざけるほど、それらは永遠に遠ざかったままだ。仕事のように、勝手に期限に押し戻されて強制的に近づけられることはない。

とにかく仕事において「やりたくないことを先にやる」ことでまともな社会人へと近づきつつ、その姿勢を人生の諸問題へと拡張していくことが喫緊の課題だ。